2023年10月6日に日本で公開された映画『イコライザー THE FINAL (原題: The Equalizer 3 )』
監督・脚本はシリーズでおなじみのアントワーン・フークア監督とリチャード・ウェンク。
イタリアを舞台にマッコールのアクションが炸裂します。
ネタバレありの感想でも。
ストーリー
元CIAトップエージェントのロバート・マッコールは、昼は紳士的で勤勉な男、夜はイコライザーとしてこれまで数々の悪を抹消してきた。
ある時、訪れたシチリアでの[仕事]で負傷したマッコールは、辿り着いた静かな田舎町で温かく接してくれる人々に出会い、イコライザー引退を決意。
だがこの小さな町にも魔の手は忍び寄っていた。
大切な人々が次々と凄惨な事件に遭うのを見て、マッコールは再び[仕事]を開始する。
しかしそれが引き金となり、事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大してゆく……。
prime video イコライザー THE FINAL より
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感想
『イコライザー』シリーズは、主人公ロバート・マッコールが悪に対して容赦なく制裁を下す姿が魅力的で、今作『イコライザー THE FINAL』もその期待に応えつつ、新たな展開を見せてくれました。
アクションシーンは期待通りで最後まで楽しめましたが、ちょっと物足りないと感じる部分も。
一応『イコライザー』『イコライザー2』からストーリー的には繋がっていますが、見ていなくても十分楽しめます。
舞台はアメリカから一転、イタリアへ
シリーズ1作目ではもう街に溶け込んでいる状態で始まっているのに対し、今作の舞台は初めて訪れたイタリアのアマルフィがメイン。
傷を癒やすためにマッコールは新たな街に溶け込もうと、善良な市民として生活を送っていくので前半はかなりゆったりした雰囲気。
困っている人を助けたり地元の人々と交流したりする姿は、見ていてとても温かい気持ちになります。
前半、特に印象的だったのがマッコールを助けてくれた医者エンゾ。
最初は裏のある怪しい人物かと思いきや、ほんとにただのいい人でした。
魚屋のアンジェロやカフェ店長のアミーナなどマッコールを受け入れてくれる街の人々の優しさも伝わってくるだけに、街を脅かすマフィアの存在だけが雲行きを怪しくさせます。
後半は怒涛の復讐劇!マッコールのアクションが炸裂
前半の穏やかな雰囲気とは一転、後半はマッコールのアクションシーンが炸裂!
ついに堪忍袋の緒が切れたマッコールの反撃はスカッとしますね。
ただマフィアのボスの弟マルコ一味に対しては、ちょっとあっさりしすぎていてもう少しいたぶってほしかったところ。
それでもレストラン後、いきなり車をぶつけてワインボトルで頭を殴りつけ襲撃する一連のシーンは最高でした。
マルコに何度もナイフを突き刺すシーンは、マッコールの冷酷さと戦闘能力の高さを見せつけられます。
そしてマフィアのボス 兄のビンセントの「明日ぶっ殺してやる!」のセリフがフラグ立ち過ぎてて笑いましたw
街の人をあれだけ巻き込んで騒ぎを起こしてマッコールを煽ってたら絶対明日がこないw
ビンセントのアジトに潜入した後は、いつも通り手下を一人また一人と倒していくマッコール。
ヴィンセントとの戦いも、1, 2作目とは違った展開で新鮮でした。
ヴィンセントを追い詰め嬲り殺しにする様子は、マッコールの怒りと復讐心が伝わってきます。
ただ、個人的にはもう少しマフィアとの戦いを描いてほしかったなと感じました。
今回のビンセント達はやってることは胸糞悪いんですが人数も少なく弱すぎましたね。
もう少し建物の構造を使って追い込んだりとマッコールの強さを見せつけてほしかったです。
THE FINAL
ラストはマッコールが住民と楽しそうに過ごす姿が描かれたりと、温かい雰囲気で締めくくられているのを見ると邦題で「THE FINAL」とつけたのも納得でした。
そしてマッコールがCIAのエマ・コリンズに肩入れしていた理由も、実はスーザン (マッコールの親友、2で殺害された)の娘だったからと明かされたのもなんだか嬉しかったです。
最後に
少し悪役の追い込みに物足りなさを感じたものの、今作も期待通りの面白さでした。
マッコールのアクションシーンは相変わらずの爽快感で、ストーリーも最後まで飽きることなく楽しめました。
シリーズのファンなら絶対に楽しめる作品だと思います。
ちなみにワイナリーのマフィアの孫の関係から、ラストでマッコールが復讐されて死ぬ展開なんじゃないかとヒヤヒヤしながら見てしまいましたが何もありませんでしたね。
- 2004年公開。デンゼル・ワシントンとダコタ・ファニングの初共演作。