【感想】名探偵コナン ハロウィンの花嫁 | やっぱ普通じゃねぇな、この街

前作の『緋色の弾丸』は新型コロナ(COVID-19)の影響で1年遅れの公開となったけど、今作は無事例年どおりの4月に公開。

近年の劇場版コナンの中でいつも盛り上がるラストの爆破や大規模な崩壊などがなく控えめだったものの最近のコナン作品の中では一番面白かったかも。

公開時劇場で鑑賞していたのでネタバレありの感想を。
 

 

劇場版 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』オリジナル・サウンドトラック

 

あらすじ

ある日、連続爆弾魔が脱獄。公安警察の降谷零は脱獄した爆弾魔を追い詰めるが、何者かにより首輪爆弾を付けられていた爆弾魔はその場で爆殺されてしまう。爆発に巻き込まれ身動きのできない降谷は仮装をした怪しげな人物に首輪爆弾を付けられてしまい...

 

警察学校組

登場人物はかなり多いがとにかくテンポよく進んでいく今作。

ストーリーは佐藤・高木刑事がメインで進んでいくものの、やっぱり目玉は「警察学校組」のメンバーの活躍。

着任半日で米花町のおかしさに気付き「やっぱ普通じゃねぇな、この街」とセリフを吐く松田刑事がサイコーすぎるし、4人勢揃いのシーンは長くはないもののプラーミャに対しての個々の活躍でキャラの個性がしっかりと描かれていてファンにはたまらなかったと思う。(事件現場で持っていたものもそれぞれの死因だったりして悲しいが...)

 

小五郎の耐性

登場人物が多いといってもごちゃごちゃになって雑に退場するわけではなくちゃんと見せ場と理由づけがあったので上手いなと思った。

蘭と小五郎の退場のさせ方も角が立つ退場の仕方ではなかったし、白鳥刑事・千葉刑事など各々のカップルネタもさりげなく入れつつストーリーを処理していく。

ちょくちょく挟まる小五郎のシーンでついに麻酔への耐性ができてることが判明したのは笑った!

 

コナンの優しさ

『ピアノソナタ月光殺人事件』で知った探偵としての覚悟。

エレニカを抱きしめるコナンのシーンでは思わず涙ぐんでしまった。

そのあとのセリフが組織の名前だった「ナーダ・ウニチトージティ」と言い、正真正銘プラーミャの「息の根を止める」=「爆弾を止める」と鼓舞するところもまたシャレてる。

 

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あと地味によかったところはエレニカ役の白石麻衣は声優初挑戦のわりに全く違和感がなく上手かった。

一緒に見ていた友人も私が伝えるまで気付いていなかったくらいでした。

ラストの渋谷爆破阻止のシーンでは懐かしの「キミがいれば」が流れたところもテンションあがったところ。

調べてみると16年ぶりで劇場版10作目『探偵たちの鎮魂曲』以来だったみたいで、近年の劇場版のラストにある大爆発・大崩壊と比べると昔ながらの演出のような雰囲気のラストだったからこそ流れたのかなとも思った。

 

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最後に

今回は過去の出来事と今の事件が頻繁に入れ替わるため時系列説明のためもあるけど、やたらと劇中時間が示されていてコナンも終りが近づいてるな〜と感じしみじみ。

主題歌のBUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」も今作描き下ろしの曲ではないのに映画にぴったりすぎて感動してる。

 

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