2022年4月15日公開の映画『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』
劇場版「名探偵コナン」シリーズの第25作目です。
前作の『緋色の弾丸』は新型コロナ(COVID-19)の影響で1年遅れの公開となりましたが、今作は無事例年どおりの4月に公開されました。
近年の劇場版コナンは、ラストの爆破や大規模な崩壊などが盛り上がりの定番でしたが、今作はそれが少し控えめだった印象も。
個人的には最近の劇場版コナン作品の中では一番面白かったかも。
公開時に劇場で鑑賞していたのでネタバレありの感想を。
劇場版 『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』オリジナル・サウンドトラック
ストーリー
コナンたちが結婚式に出席していると、突然何人かの男が入ってきて、高木刑事が撃たれてしまう。
しかし、それは警護訓練であった。
近いうちに同じ結婚式場で式を挙げる予定の、元刑事・村中努の元に襲撃予告が届いたためだ。
一方、別の場所では、東都タワーの爆弾事件の爆弾犯が脱獄。
降谷と風見が追跡するも、爆弾犯には首輪爆弾を付けられており、それが爆発。
そして、その現場に現れた謎の人物によって、降谷も首輪爆弾を付けられてしまい、危機に陥る。
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感想
警察学校編
今回、登場人物がかなり多かったんですが、とにかくテンポよくストーリーが進んでいくのが良かったです。
ストーリーは松田刑事を軸に、佐藤・高木刑事がメインで進んでいきましたが、やっぱり一番の注目は「警察学校編」のメンバーの活躍でしたね。
萩原の命日に4人で集まっていたことや、着任半日で米花町のおかしさに気付き「やっぱ普通じゃねぇな、この街」とセリフを吐く松田刑事がサイコーすぎる。
4人勢揃いのシーンは長くはありませんでしたが、個々の活躍でそれぞれの個性をしっかりと描きながらプラーミャを追い詰める姿は、ファンにとってはたまらなかったと思います(事件現場で持っていた物がそれぞれの死因だったりして悲しいですが...)。
小五郎の麻酔耐性
登場人物が多いといっても、それぞれにちゃんと見せ場と退場する理由づけがあったので、ストーリー展開に疑問がわかずスムーズなのも本作の魅力。
灰原を守って交通事故にあう小五郎や、蘭はその付き添いで退場する流れも角が立たない自然なものでしたし、白鳥警部や千葉刑事など各々のカップルネタといったコミカルなシーンも盛り込まれていて細かなところも楽しめました。
特に、ちょくちょく挟まる小五郎のシーンで、ついに麻酔への耐性ができてることが判明したのは笑いました!
コナンの優しさ

【公式】名探偵コナン「ピアノソナタ「月光」殺人事件」| シーズン1 第11話 - YouTube
『ピアノソナタ月光殺人事件』で得た探偵としての覚悟を感じられるシーンで、エレニカをそっと抱きしめるコナンの姿に、思わず涙ぐんでしまいました。
抱きしめたあとのセリフで「ナーダ・ウニチトージティ」と語りかけるのもいいですね。
正真正銘プラーミャの「息の根を止める」=「爆弾を止める」と鼓舞するところがまたシャレてる。
あと地味によかったのはエレニカ役の白石麻衣は声優初挑戦のわりに全く違和感がなく上手かったこと。
一緒に見ていた友人も私が伝えるまで気付いていなかったくらいでした。
懐かしい音楽
ラストの渋谷爆破阻止の流れでは、懐かしの「キミがいれば」が流れたところもテンションがあがったシーン。
この曲がクライマックスに流れるのも調べてみると16年ぶりで、劇場版10作目『探偵たちの鎮魂曲』以来だったようです。
近年の劇場版のラストにある大爆発・大崩壊と比べると、昔ながらの演出のような雰囲気のラストだったからこそ流れたのかなとも思いました。
主題歌「クロノスタシス」

劇場版『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』× BUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」スペシャルムービー【大ヒット上映中!】 - YouTube
今回の主題歌はBUMP OF CHICKEN「クロノスタシス」
今作描き下ろしの曲ではないそうですが、歌詞の内容が映画にぴったりすぎて感動します。
最後に
前作『緋色の弾丸』が1年公開延期になったことで制作期間も長く取れたのが功を奏したのか、前作より格段に面白くなっていると感じました。
今回は過去の出来事と今の事件が頻繁に入れ替わるために時系列説明が多めでしたが、そのことでコナンの作中時間も改めて確認でき、原作も少しずつまとめに入っていて終りが近づいてるな〜としみじみ感じました。