CS放送の映画専門チャンネル ムービープラスで放送していた3月の特集「2か月連続!特撮映画」を鑑賞したので今回はその中から『宇宙大怪獣ドゴラ』『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』のネタバレありの感想でも。
両作品とも本多猪四郎が監督、円谷英二が特技監督の1960年代の東宝作品です。
宇宙大怪獣ドゴラ
20世紀後半。
地球を周回していたTV衛星が突然、爆発した。
その数時間後の真夜中、宝石店がピンク色の塊に襲われる。
これらは放射能によって突然変異した宇宙細胞の仕業だった。
再び現れた宇宙細胞に防衛軍がロケット弾を打ち込むと、細胞分裂を引き起こしてしまう。
ムービープラス 「宇宙大怪獣ドゴラ」 より
宝石Gメン
怪獣映画とはなっているものの、ストーリーは宝石強盗団とそれを追う宝石Gメンと警察の話がメイン。
強盗団はどこか抜けてる愛嬌のある集団で、いちいち現場までボスも出向いて一緒にダイヤ強盗をしてるという。
同じ東宝怪獣映画『キングコング対ゴジラ』『三大怪獣 地球最大の決戦』にも出演していた強盗団メンバーの若林映子さんの美しさが際立ってますね。
そして宝石Gメン。
宝石Gメンって何やねん!って突っ込まざるおえないキャラで007よろしくなアクション担当要員でした。
世界各地で起きていたダイヤを狙う宝石強盗の真犯人がドゴラだと後にわかるものの、ドゴラと強盗団はあまりうまくストーリー上では絡まずに終わってしまうのは少し物足りないところ。
NOPE
物語中盤にやっとお待ちかねのドゴラの姿が登場するも、なぜか既視感があると思ったらその原因は2022年公開の映画『NOPE / ノープ』でした。
ドゴラが『NOPE / ノープ』に出てくる未知の生命体Gジャンと瓜二つ!!(NOPEが後なんですが...)
で、こうなってくると空に潜む未知なる存在の恐怖と対峙する人類って『NOPE / ノープ』が怪獣映画やったんかと今更納得しました。
それにしてもドゴラのビジュアルが絶対ドゴラじゃないやろってビジュアルでなんでこうなったんでしょうか...
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フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ
東京湾にフランケンシュタインのような怪獣が出現。
かつてフランケンの不死身の心臓から人造フランケンを生み出したスチュアート博士は「フランケンは逃げ出したが、人間に無害だ」と訴える。
そんな矢先、今度は谷川岳に怪獣が現われ、その足跡が逃げたフランケンのものと判明する。
ムービープラス 「フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ」より
サンダとガイラ
若干人物の名前・設定やサンガの姿が変更されてはいるものの『フランケンシュタイン対地底怪獣』の続編的な作品で、ガイラが人を食べるシーンなどなかなか怖い作品でした。
今作のサンガは作中で説明されている通り「前作ラストで死んだと思われたフランケンシュタインが巨大化したもの」で、人間に育てられたためピンチにおちいった人間も助ける心優しい怪獣。
打って変わってガイラは「サンガが研究所から逃げ出したときに、琵琶湖で傷つき肉片が削がれたものが海に流れ、プランクトンで成長、海で怪獣になったもの」という設定で、サンガとは違い人間も次々に襲う恐ろしい怪獣でした。
特撮シーン
前作でフランケンシュタインと季子の交流がメインの人間パートが多く、怪獣パートが少なかったからか今作は怪獣パートが多め!
人間を捕まえては食べ、俊敏に動き建物を破壊するなどとにかくガイラが恐ろしく描かれておりストーリー中盤、東宝名物のメーサー車(ちなみに今作が初出)にガイラが一方的にやられるシーンでは光線が森に当たるとそこが爆発、なぎ倒される木にも根がついてるなど細かなセットや特撮シーンもよかったです。
ただエンディングは泳いで逃げた海上で殴り合い突如噴火した海底火山に落ちていくというかなり唐突なもので、もうちょっとストーリー序盤などに海底火山の存在を匂わす展開とかにはできなかったのかと思ってしまったり。
最後に
両作品とも今に脈々とつながる一端が感じられるシーンも多く、特撮シーンなど含めさすがやなーと思った作品でした。
一緒に見た『宇宙大怪獣ギララ』『大巨獣ガッパ』はまた後日感想を書く予定です。
3月中はまだムービープラスで放送予定があるので気になった方はぜひ。
『宇宙大怪獣ドゴラ』放送予定はこちら
『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』放送予定はこちら