【感想】ザ・マミー / 呪われた砂漠の王女|アマネットがかわいいだけ

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2017年7月28日に公開された『ザ・マミー / 呪われた砂漠の王女 (原題: The Mummy)』

1999年公開の『ハムナプトラ / 失われた砂漠の都』と同様に1932年公開の『ミイラ再生 (原題: The Mummy)』のリブート作品。

今作は、ユニバーサル・ピクチャーズが企画していた透明人間やドラキュラ、フランケンシュタインなど一連のホラー映画をリブートシリーズ化する「ダーク・ユニバース」シリーズの1作目になるはずだった作品です。

『ハムナプトラ / 失われた砂漠の都』は大好きだったんですが今作は観たことがなく、今回機会があったため鑑賞したのでネタバレありの感想でも。

 

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(吹替版)

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(吹替版)

 

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ストーリー

 

灼熱の太陽が降り注ぐ現代の中東で、米軍関係者のニック(トム・クルーズ)と考古学者のジェニー(アナベル・ウォーリス)は謎の地下空洞に隠された巨大な棺を発見。

調査のため棺をイギリスに輸送するが、想定外の事態により飛行機はロンドン郊外へ墜落。

即死であったはずのニックはなぜか無傷のまま遺体安置所で目を覚まし、脳裏に浮かぶ美しい女性の言葉に導かれるように、棺の行方を捜す。

その棺に眠っていたのは、5000年前にファラオから裏切られ、復讐のために邪悪なモンスターと化すが、封印された古代エジプト王女アマネットであった。

そして彼女は、ついに永い眠りから目覚めようとしていた―。

引用:ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 (字幕版) (2017) - YouTube より

 

感想

エジプトを舞台に黄金や砂漠、遺跡で冒険アドベンチャー!かと思いきや、アマネットが封印されてる棺もイラクに埋まってるし、発見後すぐ持ち出して舞台はイギリスに移っちゃうしでエジプト王女のミイラである必要があるのこれ?と思った今作。

それでも前半は復活したアマネットや襲ってくるミイラ、死んだヴェイルが出てきたりとお決まりのホラー映画の描写もあり、これからどうなるのかな〜と楽しめましたが中盤からはなんとも言えないストーリーになっていました。

 

ユニバース化の弊害

今作は何が悪かったのかははっきりしていて、ブログ冒頭に書いたように「ダーク・ユニバース」の1作目として作られた影響が非常に大きいですね。

せっかく復活したアマネットも中盤以降は設定の説明に使われて小物感が出てしまい恐さが半減。

いくら対モンスター組織 (プロディジウム)といえど、今作のストーリーの要をあんな簡単に捕まえて捕らえてるところを見せられると、この後にどんでん返しでもないと盛り上がるわけもないですね。

プロディジウムのボス・ハイド博士とは、ニック自身の扱いに対して戦う展開になるんですが、博士のキャラ説明とムリヤリイレギュラーな事態を引き起こすためだけなのが見え見え。

ラストの十字軍墓地でのアマネットとの戦闘も、ニックが防戦一方な展開で追い詰められますが、どうせセト化して逆転するよねとわかりきった展開を見せられるだけで盛り上がらず...

ユニバース化がとことんストーリーの足を引っ張っていて、なんでこんな状態で1作目に『ザ・マミー』を持ってきたのかと疑問に思わざるを得ない作品でした。

それにしてもアマネットは生きた人間は蜘蛛を使わないと操れないのに、ミイラは特に何もせず操れるみたいなので、十字軍が短剣と宝石をわざわざ別々に隠して何がしたかったのか意味がわからなかったです。

 

最後に

結局興行収入も振るわず「ダーク・ユニバース」は今作だけで終了という結末に。

そもそもユニバース化するにしてもMCUみたいにエンドクレジットで匂わせるくらいにするか、組織主体にして1つの作品としていればまだ両立できたんじゃないかって気がしますね。

ソフィア・ブテラ演じるエジプト王女アマネットがただただかわいいだけの映画でした。

 

  • 1999年公開。今作より遥かにおもしろいです。
ハムナプトラ / 失われた砂漠の都

ハムナプトラ / 失われた砂漠の都

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