2023年4月26日に配信開始した『ゼノブレイド3』の追加コンテンツ『新たなる未来』
発表から1週間で配信とGW前になかなかなスピード感のあるサプライズでした。
『ゼノブレイド3』の前日譚となっており、依然残された謎があるものの『ゼノブレイド』『ゼノブレイド2』を『ゼノブレイド3』へと繋ぎさらにその先、まさにゼノシリーズの新たな未来を感じさせるストーリーになっていました。
クリアしたためネタバレありの感想でも。
感想
本編の前日譚として完璧なストーリー
『ゼノブレイド3』本編の1000年前のセントムニア地方が舞台で、本編でも謎が多い六氏族が明かにされたストーリーでした。
セントムニア地方は3本編では存在しなかったアイオニオンの中央部分に存在しており『ゼノブレイド』のコロニー9やラグエル大橋に監獄島、『ゼノブレイド2』のルミナリア支柱やデクレス祭壇などルクスリア王国を中心としたフィールドが合わさった懐かしさあふれるものになっていましたね。
ゼノブレイドシリーズを遊んできた人にはサービス満点なストーリーと演出の連続でテンション上がりっぱなしでした。
新要素が満載のバトルシステムと探索要素
今作のバトルシステムとフィールド探索は本編をベースに新要素が満載でした。
バトルシステムはストーリー上、完全なウロボロスが発現していないので新しく追加されたユニオンコンボやユニオンスキル、ウロボロスパワー、チェインアタック専用アイテムの追加など爽快感はそのままにキャラやアーツの組み合わせで変化するものになっていました。
フィールド探索もキズナビリティの追加でエクスプローラーやキズナビュー、エネペディアや解放キットによるキャラクターの成長などによって広大なフィールドをすみずみまで探索して楽しめる作りになっていました。
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魅力的なキャラクターたち
『ゼノブレイド3 新たなる未来』には、魅力的なキャラクターたちがたくさん登場しました。
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マシューとナエル
ザ主人公キャラのハツラツなマシューと命を奪うだけの人間達に葛藤する中でアルファに取り込まれるナエル。
マシューのビジュアルと戦闘スタイルがフェイを思わせるし、アルファの依代になった後のスーツの色合いやラスボスでの囚われた姿はエリーを思い出させ『ゼノギアス』を感じさせるキャラクターの2人になっていました。
ノアも使用していたマシューのブレイドの名前が「終の拳」でまさかのプネウマ入りだったという驚きもありました。
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シュルクとレックス
『ゼノブレイド3』がゼノブレイドシリーズを繋ぐストーリーと発売前のインタビューで語られていたものの3本編には出てこなかった主人公2人が満を持しての登場となりました。
それぞれの戦闘スタイルや言動もダンバンやメツの影響を強く受けてきたのがわかるキャラクターに成長しており前作主人公の登場としては最高だったんじゃないでしょうか。
メビウス ダブリューとの主人公揃い踏みでの鉄巨神との戦闘シーンなんかはこれぞ見たかった!っていう流れで燃えました。
3本編で登場しなかった理由も明かされスッキリしました。
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ニコルとカギロイ
ニコルはシュルク、カギロイはレックスの子どもではあるものの今作ではそれぞれ生体情報からの再生体。
セリフでの情報だと元の世界の子どもたちはもっと大きく成長しているような印象を受けました。
シュルク、レックスとのそれぞれの親子としての接し方もよかったですね。
レックスの子どもは3人いるはずでニアはミオ、ホムラはカギロイだとしたらヒカリの子どもはどうなったのでしょうか?オリジンに同化はされてるものの再生されていないだけなのか。
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パナセアとリンカ
直接の言及はないもののパナセアはカルナ、リンカはジークとサイカの子どもであるのがセリフや容姿から伺えます。
オリジンに同化されず直接アイオニオンに来たリベレイターの2人は元の世界が止まっているせいか年を取らないはずなのに3本編ではシティにその姿がないのもなぜなのか気になります。
単純にメビウスとの戦闘で命を落としたのか子どもを産んだため年を取らない枷が外れたのか。
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アルファとエイ
オリジンの核になったためアイオニオンの神になったウーシアことアルファ=エイ。
プネウマとロゴスがいない状態でバランスが取れずに機械的な判断でアイオニオンをやり直そうとしたのが今作のアルファ。
クラウスの後悔の念に影響を受けたウーシアが『ゼノブレイド』でアルヴィースとしてシュルクをサポートしていた理由だったことが今作で明かされたわけですが、その部分がゴンドウのウロボロスパワーで分離しマシューの前に現れたのがエイでした。
プネウマが女性性をロゴスが男性性を表しウーシアはその両方の性を持てることからアルファから分離したエイが女性の姿で現れた理由でした。
未来視を使えたり背中の羽も片翼になっていたりはするものの『ゼノブレイド』ではできなかったアルヴィースとの冒険を初めてプレイできました。
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エヌとゴンドウ
ゴンドウがエヌの正体を知ったあとの会話で子どもに戻っているのがまた印象的。
エヌのシティ襲撃の真相も明かされ、ただ願いを叶えるため襲ったわけでなくアルファの行動を阻止するという理由が判明して3本編での印象よりだいぶ変わりました。
持っていた「終の剣」もロゴス由来(ノアと同じくたぶん鞘部分)だったりと誰に渡されたのかは不明確なままなものの掘り下げされててよかったです。
抱え込まずにちゃんとエムにも話そうねエヌ...
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明かされた謎
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六氏族像の正体
今作でマシュー=ヴァンダム家、ナエル=ドイル家、ニコル=オーツ家、カギロイ=ローディス家、パナセア=リイド家、リンカ=カシィ家が六氏族の始祖だと明かされました。
7人目の像は今作ラストの状況と台座にウロボロスストーンが置かれていることからリクのものでしょう。
エイはシティ復興に関与していませんしね。
パナセアとリンカは自身ではなく共に自身の師匠であるシュルクとレックスを銅像にしていました。
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リクの正体と師匠
リキの息子でラッキーセブンを託したリクの師匠もメリアでした。
たぶんエヌの終の剣もリクが渡してるよね...
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消滅現象と霧乃獣
アイオニオンで起きていた消滅現象は性質の異なる2つの世界が合体しようとすることにより消滅することが原因で、その時に発生する黒い霧によって世界が歪み現れるのが霧乃獣。
世界が不安定になっている証拠みたいな感じですかね。
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空白のメビウス
本編で登場しなかったメビウスの「エイ」
単純にこの世界の神であったアルファ=エイだけが持てる特別な名前だからという理由が明かされました。
新たな謎
5章で押し寄せる怒涛の情報の波に圧倒されながら過去の作品がいったいどんな意味を持ってくるのか非常に気になる終わり方になっていたラスト。
巨神界とアルストは3本編後に分離した後に無事に新たな世界に融合されたみたいなんでこれからのゼノシリーズも大変期待が高まります。
まさかゼノブレイド クロスだけじゃなくゼノサーガやゼノギアスまで連れて行ってくれる宣言と受け取ってよいのですか?総監督!
最後に
『ゼノブレイド3 新たなる未来』は、3本編発売時のインタビューでも語られていたようにシリーズを繋ぎ未来を感じさせる追加コンテンツでした。
3本編で語られなかった謎が解明されたことで、シリーズの今後の展開がより一層気になるところです。
シリーズをプレイした方は、ぜひ『ゼノブレイド3 新たなる未来』にも触れてみてください。