【感想】カラオケ行こ!|綾野剛の圧倒的演技と、笑いと涙の青春ストーリー

※当ブログではアフィリエイト広告・Google AdSenseを利用しています

2024年1月12日に公開された映画『カラオケ行こ!』

原作は和山やまの漫画カラオケ行こ!』、監督は山下敦弘、脚本は野木亜紀子が担当。

中学生とヤクザという一見すると危なっかしい組み合わせでありながら、どこかコミカルで温かい雰囲気のただよう青春映画でした。

原作は未読ですが、Netflixでも4月12日から配信されたので早速視聴。

ネタバレありの感想でも。

 

カラオケ行こ!

 

 

ストーリー

 

合唱部部長の岡聡実はヤクザの成田狂児に突然カラオケに誘われ、歌のレッスンを頼まれる。

組のカラオケ大会で最下位になった者に待ち受ける“恐怖”を回避するため、何が何でも上達しなければならないというのだ。

狂児の勝負曲はX JAPANの「紅」。

聡実は、狂児に嫌々ながらも歌唱指導を行うことに。

そんな二人がカラオケを通じて少しずつ打ち解けてきた頃、“ある事件”が起きてしまう。

果たして二人の運命は!?

Prime Video カラオケ行こ! より

Sponsored Links

 

 

感想

主人公の聡実を演じるのは若手俳優の齋藤潤。

合唱部の部長だが変声期に入り悩む中学生という難しい役どころを見事熱演。

そして、ヤクザの狂児役の綾野剛は圧倒的な存在感を放っていますね。

飄々とした態度で、実のところ終始何を考えているのかわからなくて怖い存在ですが、徐々に気を許していく聡実と同じく、見てるこちらも見事に惹かれていってしまいました。

 

笑いと涙の青春ストーリー

ストーリーは狂児がひょんなことから聡実と出会い、歌がうまくなりたい狂児にカラオケの指導を頼まれるところから始まります。

最初は嫌がっていた聡美ですが、徐々に心を通わせる2人。狂児の聡美との距離の詰め方がまた上手くて怖い。

あんな優しい笑顔と声で囁かれるなんて誰でも「惚れてまうやろー!」って言いたくなりますね。綾野剛恐るべし...

 

そして、合唱部での副部長の中川や後輩の和田とのコミカルなやり取りや、映画を見る部でのなんてことのない栗山との距離感なんかは青春を感じさせます。

特に後輩の和田くんの出てくるシーンは、どれもセリフもおもしろくて最高。

まさにリアルな男子中学生って感じで、聡美に拗らせてるのも好きすぎるあまりっていうのが伝わるw

ストーリーが狂児との関係ばかりにならず、和田くんがいるからこそちゃんと聡美が合唱部にいるという関係を繋いでいる感じがしましたね。

 

胸を打つ「紅」

仲良くなってからの校門前での喧嘩のくだりなんかはもうその後のフラグが立ちまくりで、あれ?これ狂児は死ぬパターン??って思いながら見てましたね (原作未読なもので...)

案の定、事件が起こってしまうわけですが、このクライマックスでの聡美の熱唱シーンは本作の一番の見所。

これまでは頑なに歌わなかった聡美が、狂児のために渾身の力で歌う「紅」

狂児への鎮魂曲として完璧でしたね。その後のオチといい2人の関係に本当にほっこりします。まさか「紅」で泣く日がこようとは...

 

最後に

原作未読で今回視聴しましたが、監督・脚本・役者さんどれも素晴らしかったですね。

インタビュー記事を読んでも、原作を大事に丁寧に作られてるのがしっかり伝わってきる作品でめちゃめちゃ面白かったです。

ぜひ同じキャストで続編の映画化もしてほしいですね。

 

  • 原作の漫画
  • 『カラオケ行こ!』の4年後が舞台の続編。