【感想】貞子DX|ホラーからコメディへの転換による新たな貞子の進化

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『貞子DX』は、2022年10月28日に公開された日本のホラー映画です。

監督は木村ひさし、主演は小芝風花。

呪いのビデオを見た人が24時間後に突然死する怪事件を描いた今作。

主人公は、この怪事件を解明しようとするIQ200の天才女子大生・一条文華 (小芝風花)です。

監督を見てわかるように、ホラーというよりコメディ映画でした。

ネタバレありの感想でも。

 

貞子DX (角川ホラー文庫)

貞子DX (角川ホラー文庫)

 

ストーリー

 

“呪いのビデオ”を見た人が24時間後に突然死するという事件が全国各地で発生。

IQ200の天才大学院生・⼀条文華(小芝風花)は、テレビ番組で共演した人気霊媒師のKenshin(池内博之)から事件の解明を挑まれる。

呪いがSNSで拡散すれば人類滅亡と主張するKenshinに対し、「呪いなんてあり得ない」と断言する文華だったが、興味本位でビデオを見てしまった妹の双葉から⼀本の電話がかかってくる。

「お姉ちゃん助けて。あれからずっと白い服の人につけられてて……」 文華は「すべては科学的に説明できる」と、自称占い師の前田王司(川村壱馬)、謎の協力者・感電ロイド(黒羽麻璃央)とともに、<呪いの方程式>を解明すべく奔走する。

しかし24時間のタイムリミットが迫る中、仮説は次々と打ち砕かれ--。

Prome Video 貞子DX より

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感想

ただただコメディ

上映時間が99分と、ちょうどいい長さとテンポで気楽に観るコメディ映画としてみれば楽しめる作品だったんじゃないでしょうか。

Kenshin役の池内博之がちょうどいい感じの胡散臭さでぴったりでしたし、自称占い師の前田王司 (川村壱馬)は完全にギャグ要員。

主人公 文華の妹 双葉 (八木優希)の呪いを解くのがメインのストーリーながら、前田王司が出てきてからはほぼこちらがヒロインみたいな状態に。

ただ文華が呪いのビデオの謎を解いてはいくものの、IQ200の天才大学院生を感じさせるシーンは少なめで記憶力がいいくらいなイメージしか受けない印象。

感電ロイド (黒羽麻璃央)もよくある典型的な引きこもりキャラで、引きこもってるときは頭が切れる重要人物かと思いきや、外に出てくると結構ポンコツ。

終盤、神社に現れタイムリミットが迫る中、呪いのビデオを流したら一緒に見始めたときは何しに来たんやとツッコンでしまった。

 

貞子と呪いのビデオ

今作の貞子はコメディタッチな作風のため怖さもほぼ皆無。

他シリーズの貞子のように怪力でもなかったし、最後は頭を抑えて井戸に落とそうとするだけでなかなか控えめ。

呪いのビデオも井戸から這い上がったらビデオを観ている人の近くの映像が映って終わるというメリーさんチックな演出で、不気味さのあるおどろおどろしさはなし。

ただ呪いのビデオを見た人の身近な人に変化して現れるのは今作のオチにも繋がっていて、劇中で語られていた貞子の進化(?)をよく表したおもしろい変化だったんじゃないでしょうか。

ラストの一条家の姿は、まさにタイトル通り貞子によるDX=貞子が社会に浸透して生活が変容した世界で、ウィズコロナならぬウィズ貞子な結末でした。

 

最後に

いつの頃からか「貞子」シリーズはおもしろ映画になっていってたけど、今作は完全にホラーを捨てコメディに振り切った感じですね。

貞子も長く続いたキャラクターなんで、たまにはこんな羽目の外し方もいいんじゃないでしょうか。

 

リング

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