2024年10月17日よりNetflixで配信されている『ジュラシック・ワールド / サバイバル・ミッション シーズン2 (原題:Jurassic: World Chaos Theory Season 2)』
シーズン1では、映画『ジュラシック・ワールド / 炎の王国』の後日談として、恐竜が人間社会に溶け込む日常が描かれ、「これが見たかった!」と思わせるジュラシック・ワールドな世界観が楽しめました。
シーズン2では、舞台がアメリカからアフリカ・セネガルに移り、恐竜を密輸する謎の組織に立ち向かうストーリー。
全10話を視聴したので、ネタバレありの感想でも。
『ジュラシック・ワールド/サバイバル・ミッション』シーズン 2 の予告編 - Netflix - YouTube
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感想
シーズン1のラストで行先不明の密輸船に乗り込んだダリウスたち「ヌブラル・ファイブ」。
シーズン2の第1話は、前シーズン同様の雰囲気でテンポ良く楽しめましたが、第2話以降はストーリーの展開にやや残念さを感じました。
理由は複数あるのですが、その原因の一つは新キャラクターのアミナタとザイナ親子。
この親子が恐竜をまるでペットのように使いこなす姿が、やりすぎにも感じられストーリーの納得感を損ねているように思いました。
「人間と恐竜の共存」というテーマを描くのに恐竜に理解のあるキャラクターを出すことは理解できますが、恐竜の描写が人間の都合に寄りすぎていて説得力がなさすぎでした。
これまで「ヌブラル・シックス」がバンピーと特別な絆を築いてきた背景が薄れてしまうのも残念です。
ベンの行動にイライラ
もう一つはとにかくベンの行動がひどすぎて、シーズンを通してイライラしてしまいました。
スマホに送られてきたDLN (恐竜解放軍)の動画に映るブルックリンの姿に気づきながら、ダリウスたちに一言も相談せずにグチグチ1人で悩むというクソムーヴ。
ブルックリンから止められてもダリウスたちには無駄なこともわかってるし、今まで築いてきた信頼関係は何だったのか?としか思わずでした。
しかもこの隠し事がラストの展開にはなんの影響もない状態で、ただただストーリーの邪魔でしかなかったです。
思い返すと、前シリーズ『ジュラシック・ワールド / サバイバル・キャンプ』の シーズン 4 / 5でも、同じような仲間内でのグダグダな展開があり、あまりおもしろくなかったのを思い出しましたね。
グループ内の摩擦はドラマにおいて重要な要素にもなりますが、ストレス要素が強いと物語全体の楽しさを損なってしまうので考えものです。
ブルックリン軸のストーリー
一方で、今シーズンはダリウスたちとは別にブルックリン軸でもストーリーが展開。
森でアロサウルスに襲われたときの真相や、失踪した理由も明かされてスッキリしました。
前作ラストで、DPW (恐竜保護組織)のロニーと連絡を取り合っていたことがわかっていましたが、まさか襲われた直後の手当やDPWの内部情報をやり取りしていた「天才少女86」の正体が彼女だったとは思いもよりませんでした。
そして、映画『ジュラシック・ワールド / 新たなる支配者』に出てきたソヨナ・サントスも、アトロキラプトルの「レッド」を連れて登場。
サー博士が生み出した白いバリオニクスとともに、ダリウスたちを追い詰める姿は怖かったです。
子供向けながら恐竜が人間を襲うシーンは、ハラハラして見られるのもこのシリーズの特徴ですね。
今後への期待
この配信ペースだと、2025年7月公開予定の映画『ジュラシック・ワールド リバース (原題:Jurassic World Rebirth)』までに2シーズンくらいは配信される可能性がありそうなので、『新たなる支配者』や『ジュラシック・ワールド リバース』にどう繋げてくれるのかも期待が高まります。
最後に
Netflix『ジュラシック・ワールド / サバイバル・ミッション シーズン2』は、このシリーズならではの恐竜と人間の共存をテーマに、アフリカを舞台にした新たなストーリーが描かれました。
新キャラクターやベンの行動に関する描写には疑問を感じるところがあるものの、ブルックリン軸のストーリーや緊迫感ある恐竜の襲撃シーンなど、見応えのある場面は多いので楽しめます。
2025年の新作映画公開に向け、ストーリーもリンクする部分が多くなっていくはずなので、そちらにも期待して次のシーズンを待ちたいと思います。