【感想】ジョン・ウィック:コンセクエンス|驚愕のアクションと美しい映像が魅力

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日本では2023年9月22日に公開された『ジョン・ウィック:コンセクエンス(原題:John Wick: Chapter 4)』

キアヌ・リーブス主演のアクション映画『ジョン・ウィック』シリーズの第4作目です。

自由を得るため主席連合に立ち向かうジョン・ウィックを描く今作。

2024年1月22日よりNetflixで見放題独占配信も始まったのでネタバレありの感想でも。

 

ジョン・ウィック:コンセクエンス

ジョン・ウィック:コンセクエンス

 

 

ストーリー

 

裏社会の掟を破り、粛清の包囲網から生還した伝説の殺し屋、ジョン・ウィック。

地下に身を潜め、全てを牛耳る組織:主席連合から自由になるために立ち上がった。

組織内での権力を得た若き高官グラモンは、聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破、ジョンの旧友でもあった盲目の達人ケインを強引に引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗り出す。

そんな中、日本の友人、シマヅの協力を求めてジョンが大阪のコンチネンタルホテルに現れる・・・。

果たしてジョンは、かつて忠誠を誓った世界との決着をつけて、真の自由を手にすることができるのか!?

ジョン・ウィック:コンセクエンス - YouTube より

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登場人物

ジョン・ウィック サイド

  • ジョン・ウィック(キアヌ・リーヴス)

主人公。「ジョン・ウィック:チャプター2」の出来事が引き金となり主席連合から追われる身へ。「ジョン・ウィック:パラベラム」ラストでウィンストンに撃たれる。

 

  • ウィンストン(イアン・マクシェーン)

「ニューヨーク コンチネンタル・ホテル」の支配人。唯一ジョン・ウィックのことを「ジョナサン」と呼ぶほどの仲。

 

  • シャロン(ランス・レディック)

 「ニューヨーク コンチネンタル・ホテル」のコンシェルジュ。

 

  • バワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)

地下犯罪組織のボス。「ジョン・ウィック:パラベラム」で主席連合の制裁により部下を殺され自身も瀕死の状態に。傷ついたジョンを匿い、ともに主席連合への報復の機会を狙う。

 

  • コウジ・シマヅ(真田広之)

「大阪 コンチネンタル・ホテル」の支配人でジョンの旧友その1。

 

  • アキラ・シマヅ(リナ・サワヤマ)

「大阪 コンチネンタル・ホテル」のコンシェルジュ。シマヅの娘。

 

主席連合 サイド

  • グラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)

フランス パリの主席連合メンバー。主席12人の署名により主席連合の全権を得てジョンを追い詰める。

 

  • ケイン(ドニー・イェン)

盲目の暗殺者でジョンの旧友その2。娘を人質にグラモン侯爵からジョンの殺害を命じられる。

 

  • トラッカー / ミスター・ノーバディ(シャミア・アンダーソン)

ジョンを狙う賞金稼ぎ。相棒にシェパード犬を連れている。なぜか名は明かさない。

 

  • キーラ・ハルカン(スコット・アドキンス)

ドイツ ベルリンの主席連合メンバーで、クラブ「天国と地獄」のオーナー。前歯が金歯な大巨漢。

 

  • 裁定人(クランシー・ブラウン)

主席連合の調停人。隻眼のイケオジ。

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感想

気付けば「ジョン・ウィック」も4作目。

過去作では1作目『ジョン・ウィック』が一番ストーリーとアクションシーンのバランスがまとまっていて好きですね。

2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』でシリーズのスタイルや世界観が確立され、3作目『ジョン・ウィック:パラべラム』ではさらに世界観を深堀りして広がっていったわけなんですが、作品を追うごとにダラダラとスピード感のないアクションの連続だけの映画になっていたのでちょっと残念でした。

今作でも相変わらずアクションシーンは長めですが、シチュエーションごとにカメラワークなども改善されていて飽きずに最後まで楽しめました。

 

ストーリー導入部分の大阪コンチネンタルの戦闘では、手裏剣・弓・刀といった武器をメインにアクションシーンが行われるのでいつの時代やねん!とツッコミたくはなるもののこれがまたおもしろい。

「ジョン・ウィック:パラベラム」から登場した襲撃部隊の激堅アーマーや防弾スーツを一発で貫くほど強い。

他にもジョンの初ヌンチャクや謎の相撲取りがいたり旧友のシマヅは日本刀、娘アキラは弓とナイフで近接格闘、盲目のケインはチャイムを使って座頭市さながらな立ち回りで、シリーズファンを飽きさせないアクションが目白押しですっかり引き込まれました。

この一連の大阪のシーンもこのシリーズよろしくな相変わらずバイアスかかりまくりの状態ですが、後のシーンで出てくるベルリンやパリ・ニューヨークなどもかなり極端なことになっているのでそんな気にならなかったですね。

むしろ銃弾や斧が飛び交う中、踊り続けるベルリン市民がいるクラブ「天国と地獄」の方が謎空間すぎて気になったくらい。

 

フランスで決闘の協議も終わり、いざ決闘が始まるのかと思いきやここからパリの街中でジョン・ウィック刈りが始まるからまたびっくり!

この時点でスタートから2時間近く経とうとしているのですが、まさかここからラストまでまだ一時間もあるとは…

初回に見たときはここで初めて本編時間が169分あることに気付きました。

 

ただここからの凱旋門前で始まる戦闘シーンがまたすごい。

ラウンドアバウトを車が走りまくる中での銃撃&肉弾戦の連続。

そんな中で煌々と照らされる凱旋門も印象的で、どうやって撮影されたのかと思ったら別の場所で撮影してCGと合わせてるようですね。

John Wick 4 - Arc De Triomphe - VFX Breakdown by Rodeo FX

John Wick 4 - Arc De Triomphe - VFX Breakdown by Rodeo FX - YouTube

 

途中マンションへ逃げ込んだときは、セットの上からドローンで撮影したような俯瞰映像でアクションシーンが映し出され、さながらゲーム画面を見ているよう。

ここでジョンが使う「ドラゴンブレス弾」の炎がまたよく映えてます。

 

サクレ・クール寺院前の大階段のシーンでは、時間をかけて登っては下に突き落とされを繰り返し、ヘロヘロになりながらもゴールへと向かってジョンがひたすら駆け上がっていく姿は、まさに「ジョン・ウィック」の人生そのものを表しているよう。

ここでのケインとの共闘がラストの決闘を盛り上げるお膳立てになってますね。

 

そして美しい朝日に照らされ、ついに行われるジョンとケインの決闘。

3発目を打った時点でジョンが打っていないことは予想できましたし、ルールに背くことなくグラモン侯爵を引きずり出して完璧に方を付けたのはスカッとしました。

愛犬を助けられたことでトラッカーもすっかりジョンのファンになってるのが微笑ましい。

 

ラストの墓地でのシーンは、素直にジョン・ウィックが死んだ終わりとも受け取れるし、寺院での階段シーン後は姿が映っていないため「ジョン・ウィック」という殺し屋が死んだだけ(本人は生きてる)とも取れるので、作ろうと思えばいくらでも続編が作れる落とし所にはしてありましたね。

エンドロール後の映像もそうなっちゃうよね...と悲しいかな納得はしちゃいます。

 

最後に

アクションだけでなく舞台となる街の風景や景色、建築物の壁紙や照明など至る所がとにかく美しくかなり印象的だった今作。

シリーズは一旦完結のようですがAmazon PrimeVideoではドラマ『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』が作られたりとスピンオフ作品も積極的に制作されているので今後の展開も期待です。

 

  • アキラ役リナ・サワヤマが歌うエンディング曲も収録。