【感想】名探偵ポワロ「カーテン 〜ポワロ最後の事件〜」 | もやもやする悲しい結末

どうも最近AXNミステリーばっかり見てる管理人のそうです。

過去にもちょくちょく見たことはあるけどあんまり真剣に見てなかったデビッド・スーシェ『名探偵ポワロ』

AXNミステリーで2月は毎日放送されていたので全部は見きれなかったものの、最終話「カーテン 〜ポワロ最後の事件〜」を見たのでポワロロスの中ネタバレ感想でも。

 

#70 カーテン~ポワロ最後の事件~

#70 カーテン~ポワロ最後の事件~

 

 

ストーリー

 

スタイルズ荘は、かつて殺人事件の舞台となった場所だが、現在はラトレル夫妻が経営するゲストハウスとなっていた。ヘイスティングスは親友ポワロから招かれ、屋敷を訪れた。ポワロとの再会を楽しみにしていたヘイスティングスだったが、出迎えたポワロは見違えるほど痩せ衰え、車椅子に乗っていた。自分の身体の自由が奪われた状態のポワロは、ヘイスティングスを呼び寄せたのは「第二の殺人」を阻止するためだというのだった…。

Amazon Prime Video 名探偵ポワロ (字幕版)  #70 カーテン~ポワロ最後の事件~ より

 

車椅子なポワロ

まず始めにびっくりしたのがポワロの姿!

ヘイスティングスとの久しぶりに対面する場面ではやせ細った様子で車椅子に乗って登場とその変貌ぶりにこちらも度肝を抜かされました。

ストーリーが進む中ときおり見せるポワロの表情もいつにもまして鋭く険しくて怖い印象を受け、事件を起こそうとする人物に対する思いも殺伐としていたためどうしたものかと思っていながら見てしまった。

 

究極の殺人

ポワロに「究極の殺人」とまで言わしめた話術と立ち回りで、周りの人間をそれとなくそそのかし嫉妬や疑念を抱かせ、自分の快楽のためだけに殺人を行わせるノートン。

ポワロの部屋での直接対決の場面ではヘラヘラしたり勝ち誇って見せたりと非常に不愉快。

ストーリーのいたるところで「命を他人が奪っていいいのか」と登場人物に語らせ、ポワロも悩み自分の行ないが正しいことか最後まで神に問いかけながらも自身が処刑を行うことで「司法で裁けない罪を犯したもの」に罰を与えることを選んでしまうというもやもやする悲しい結末へ。

 

ヘイスティングスとのやり取り

ただそんななかでもポワロとヘイスティングスのやりとりはいつも通りでほっこり。

身体が弱っていてもヘイスティングスに対して「あなたの脳みそは空ですか!」と怒ったり、ポワロが「飲み物を」と言ってヘイスティングスが「結構です」と答えると「私に!」なんてやりとりは笑ってしまった。

 

最後に

あげればきりがないけどポワロ自ら殺人をおこなってしまったのもショックなんですが、ドラマを見てるこちらとしてはやはりポワロが亡くなってしまったことのほうがショックが大きい。

事件の真相もあり当分ポワロロスが続きそうです...

 

しかしこんなストーリーを1943年に執筆していたアガサ・クリスティってやっぱりすごい